目標や目的意識を持たない方が可能性が広がる その2

ゴディバ (GODIVA) ゴールドコレクション 12粒

 

 

 

●映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』

 

 

人間のやることなんて限界があるんだよ。天の采配に任せなさい。みたいなお話。

 

フォレスト・ガンプ【字幕版】 [VHS]

 フォレスト・ガンプ 一期一会 [DVD]

 

「人生はチョコレートの箱。食べるまで中身はわからない」の意味がそれに該当する。(この映画が指すチョコレート箱とはGODIVAみたいなバラエティ豊かな宝石を散りばめたような中身のこと)

目標や目的意識を持ってしまうと自分で天井・限界を作っちゃうのね。自由に自分の人生をコントロールしているつもりだけど実際は狭い枠の中に自分を押し込めているだけ。

荘子も「自然の流れのままに生きればいいのに人間だけがそれに逆らう」みたいなことを言っている。自然の流れに乗って生きれば目標なんか簡単に超越して、自分が想像していなかったレベルの驚異的な大幸運が待っているよってこと。それも運が味方してくれるからトントントントンとホントにトントン拍子で、次々と楽しいことが起きて人生は最高にレインボーだよ!と語りかけてくる、開けてみてサプライズだらけなチョコレート箱なのだ。

 

たまに他人のいざこざに首を突っ込むお節介な人がいるけど、こういう人が自然の流れをぶち壊す人。放っておけば自然に和解したかもしれないのに仲裁しようとしたことで余計にこじれる。

主人公の幼なじみにして想い人のジェニーも自然の流れに逆らってしまう一人で、好きに生きようとすればするほど不幸になっていく。生まれつきIQが低く身体にもハンディキャップがあった主人公は自然の流れに従って生きるしかない人であり、ジェニーと主人公の人生は比較対称的に表現されている。フォレストはIQが低いおかげで狡猾な詐欺師のように利口ではなく純粋な人柄だった点がポイントだ。

もう一人。戦争で負傷して両足を失ったダン中尉もすっごく参考になる人間心理あるあるを表現している。自然の流れに任せた方がいいよって聞いても人間疑っちゃうんだよね。ふざけんな!俺は両足を失って不自由で不幸じゃないか!!と神様を恨む。人は不運なとき運命を憎しむ。神様を恨む。

ところがダン中尉はのちのち大金持ちになって人生がどんでん返ししてしまう。それで「ダン中尉は神様と仲直りしたようだった」というモノローグが入る。

ダン中尉もフォレストと同様、身体的不自由になったため自然の流れに人生を委ねるしかなくなった人でもある。

 

以上のスピリチュアリティなテーマも面白いのだけど、アメリカの近代史を映像化してストーリーの縦軸と横軸を絶妙にクロスさせているところがこの映画の一番の素晴らしさ!

 

 

 

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