多様化と個人主義の行く末

1989

 

●映画『ダイバージェント』

 

未来世界の設定なのだけど、何だか現代社会にも通じる。同じ個性の人間を集めて各々がコミュニティ化することで社会秩序を保つ世界。

映画『ダイバージェント』の世界では勇敢(勇気ある者)、高潔(正直者)、無欲(思いやりのある者)、平和(許す心のある者)、博学(知性ある者)の5つの派閥に別れて各コミュニティで生活している。

もちろんどこにも属さない無法者たちも存在するし、どの派閥にも該当せず全ての適性を持っている異端者もいる。異端者…それがダイバージェント。

 

現代も多様化と個人主義の時代とはいえ、人間は自分に似た人を求めるもの。結局は似た者同士でコミュニティ化していくのではないだろうか。職場とか学校とか小さな社会では人間はとっくの昔から同じ行動原理をとっている。

秩序を保つって分類して管理することだからね。自由が好きなのに自分から秩序化(自己管理)していく妙な生き物だよ人間って。昨今の二極化だって安定か自由かという分類と秩序化なのかもしれない。

 

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そしてダイバージェント(異端者)の存在が同じく新時代を拓くキーパーソンになるのも全く同じ。ハラショー(原田翔太)も言っているとおり「若者・バカ者・よそ者の時代」。古いシステムを壊せるのってこの人たちしかいない。

ハラショーもかなり異端者だよなあって思っていたらご両親が若い頃クリエイティブな職に就いていたそうで。納得!

というわけで未来を創造するキーはあなた方です、クリエイターの皆様。

 

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